2015年12月20日日曜日

家電品ラジオ、カーラジオ用 IC技術資料 ラジオ・受信機製品動向

1.家電品ラジオ、カーラジオ用IC

(1)家電用ラジオ、カーラジオはワンチップICで一個で済ませてしまう流れがある。
(2)I2C接続でマイコンでの制御を可能化したものもある。
(3)アナログIC設計技術は、ダブルコンバージョンを一つのICに集積できるまで向上している。
(4)SDRでは通信機業界や、先端的アマチュア無線家らが技術的に先を行っている様子がある。
(世界の先端的アマチュア無線家らを甘く見るべきではないです。国内家電メーカでは勝てそうにありません。)

SONY
CX1691M
CX-20029
CXA1111
CXA1238
CXA1238N
CXA1343M
CXA1376AM
CXA1538M/N/S
CXA1611
CXA3067M

T.I.
TRF6901

TOKO
TK14570L
TK14583V
TK14588V

TOSHIBA
TA2003
TA2007N
TA2008A/AN
TA2022
TA2057
TA2099N
TA2104AFN
TA2104F
TA2111N/F/FN
TA2132
TA2132BP
TA2142FN
TA2149AN
TA2149N
TA2154FN
TA2159F
TA31161
TA31272F
TA7303P
TA7640AP
TA8122AN/AF
TA8132AN/AF
TA7303P
■FMIF増幅とFM検波用IC
★Sメータ出力有り
★ミューティング
■SIP9ピンパッケージ
■東芝製

TA7358APG
■FMフロントエンド用IC
★動作電源電圧範囲:Vcc=1.6~6.0V
★局部発振停止電圧Vcc=0.9V(標準)
★ローノイズです。
★ダブルバランスミキサを採用し、二信号特性等を改善しています。
■SIP9ピンパッケージ
■東芝製

SANYO
LA1600
■ワンチップAMラジオ用IC

■三洋製

LA1800
■ワンチップAM/FMラジオ用IC
■FMフロントエンド+AM/FM中間増幅
■動作電圧2.5~5V
■三洋製
■22ピンDIPパッケージ,300milピッチ

LA1810
■AM/FMラジオ用IC
■AM/FM中間増幅+FMステレオマルチプレックス
★チューニングランプ機能、ステレオランプ機能付き
■動作電圧3~8V
■三洋製
■24ピンDIPパッケージ,300milピッチ

LA1837N
■AM/FMラジオ用IC
■電子同調用AMステレオ対応AM/FM中間増幅+マルチプレックスポストアンプ
★FMコイルディスクリ式
★AM/FMストップ感度
★SD帯域幅可変
★MPX VCO内蔵無調整タイプ
★3次+5次の隣接局妨害対策機能内蔵
■動作電圧7~11V
■三洋製
■30ピンDIPSパッケージ,1.78mmピッチ(400mil)

LA1845
電子同調対応ホームステレオ用チューナIC
■AM+FMIF+MPX
★MPX-VCO内蔵化(セラミックレゾネータ不要)
★隣接局妨害対策機能内蔵 (114KHz,190KHz)
SD方式IFカウント方式対応
★FM SD感度/帯域幅設定可能
★パイロットキャンセル機能搭載
■動作電圧4.3~8.5V
■三洋製
■24ピンDIPSパッケージ,1.78mmピッチ(300mil)

MC1350P
■ラジオとTVのIF増幅用IC
ワイドレンジAGC 60dB(最小)DC~45MHz
■DIP8ピンパッケージ
■モトローラ製

TDA7000
■FMモノラルラジオ用IC
★FLL(Frequency-Locked-Loop)システム
★ミュートスイッチ付き
■DIP18ピンパッケージ
■フィリップ製

NXP
TEA6848H New In Car Entertainment car radio tuner IC with Precision Adjacent Channel Suppression (NICE-PACS) Product specification Supersedes 2004 Nov 12

intended for microcontroller tuning with the I²C-bus.
  • AM double conversion receiver for LW, MW and SW (31 m, 41 m and 49 m bands) with IF1 = 10.7 MHz and IF2 = 450 kHz
  • FM double conversion receiver with integrated image rejection for IF1 and for IF2 capable of selecting US FM, US weather, Europe FM, East Europe FM and Japan FM bands; fully integrated dynamic selectivity at 450 kHz FM IF2; FM demodulator with dynamic threshold extension; centre frequency alignment of IF2 selectivity via the I²C-bus
  • The tuning system includes VCO, crystal oscillator and PLL synthesizer on one chip.


The TEF6721HL is a single chip car radio tuner for AM, FM standard, FM In-Band On-Channel Digital Audio Broadcast (IBOC DAB) and weather band providing combined AM and FM gain controlled differential Intermediate Frequency (IF) output for the SAF7730H including the following functions:
  • AM up-conversion tuner to an IF frequency of 10.7 MHz for Long Wave (LW)/Medium Wave (MW)/Short Wave (SW) (31 m, 41 m and 49 m bands)
  • FM single conversion tuner to an IF frequency of 10.7 MHz with integrated image rejection for US FM, Europe FM, Japan FM, East Europe FM and weather band reception; all bands can be selected using high side or low side Local Oscillator (LO) injection
  • Tuning system includes Voltage-Controlled Oscillator (VCO), crystal oscillator and Phase-Locked Loop (PLL) synthesizer on one chip.


TEF6721HL:

Car radio tuner front-end for digital IF

http://www.nxp.com/ja/products/rf/car-radio-tuners/car-radio-tuners-digital-if/car-radio-tuner-front-end-for-digital-if:TEF6721HL



GNU Radio (Software Defined Radio)
USRP


2. ラジオ製品市場動向

語学学習用 予約録音機能付ラジオ

小学生用ラジオ学習キット



ポケットラジオ
(ラジオの音質は向上している。PLLシンセサイザ、マイコン制御では無く、バリコン式アナログ同調式に後退。WideFM未対応。)


広帯域受信機(日本製)


広帯域受信機(日本製)
LCDビデオ表示機能付

USB Memory/CD録音機能付CD Radio (日本製)
Bluetooth接続機能付 FM Wide対応

Acoustic Wave® music system II with connect kit (US product)

BASE製スピーカは、アクティブアンプ型低音スピーカに特徴があり、従来とられてきたバックドードホーン・スピーカという大きな箱に低音通過経路を形成するスピーカと異なり、
制御理論に基づくフィードバック制御により低音用スピーカをアンプで直接ドライブするという特徴がある。

従来式バックロードホーン型スピーカ例

https://www.google.co.jp/search?q=%E3%83%90%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%B3&rlz=1CAASUD_enJP642JP642&espv=2&biw=1366&bih=633&source=lnms&tbm=isch&sa=X&sqi=2&ved=0ahUKEwj4wtP50NDLAhUDv5QKHa7rAoEQ_AUIBigB

3. 先端的ラジオ通信技術

日本では歌謡曲ソング「壊れかけのラジオ」が大ヒットし、一般の人々には「ラジオは時代遅れの過去のもの」という印象が感じられます。これはある意味、誤った先入観ではないでしょうか?
日本でも、気象レーダ、宇宙探査機(はやぶさ、はやぶさ2)など、民生分野の技術がハイテク産業の基盤を静かに技術革新を履行中です。
はやぶさ君( Copyright by JAXA/ISAS)

「はやぶさ2」探査機では、Xバンド、Kuバンドの非常に高い周波数の技術試験と、実用化と新技術実験の両面で、開発と運用が進んでいるようです。
Xバンドは、重要な通信業務用周波数帯ですが、日本では科学探査目的で開発が進められ、遠方の宇宙探査機との送受信が行われています。

ただしKuバンドは探査機の送信機能は実装されているようですが、地上局からの高利得アンテナの送受信は試験段階で、完成まではできていません。
(詳細は JAXAサイトを参照。テレビ番組を見ていても全くわかりません。)

日本の歴史を見ると、戦時中から、レーダ、通信技術、エレクトロニクス開発、計算機(コンピュータ)開発に対する、技術進歩に対する必要性の認識が甘く、現在でも「壊れかけのラジオ」が大ヒットしているのが一般的認識なのではないか?と心配しています。
(2020/10/22  追記)


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